Pinocchio's SToRY

     イタリアの小さな田舎町に住むゼペット爺さんは、その街でも有名なパン屋さん。たっぷり愛情を込めて作るゼペット爺さんのパンは街に皆さんにも大人気です。
　そんなゼペット爺さんはお店に飾るために、可愛らしい男の子の形をしたパンを作りました。お店に飾ってみると、お客さんから大絶賛！可愛いシンボルができたと大喜びされました。ゼペット爺さんは自分の子を褒められたような、とてもうれしい気持ち。この子が動き出したらどんなにうれしいか、と考えだすようになりました。ある日、パン屋さんに妖精がやってきてゼペット爺さんにこう言います。

「わたしは、ゼペット爺さんの作るパンがだいすきです。なので、あの男の子のパンを動けるように魔法をかけてあげましょう」。そういうと、妖精はくるくるっと手をまわし、パンの男の子に魔法をかけました。すると・・・ちょこんと座っていた男の子のパンが動き出し、「僕の名前はピノキオ！ゼペット爺さん、僕を作ってくれてありがとう」としゃべり始めたのです。これにはゼペット爺さんもびっくりです。動けるようになったピノキオはゼペット爺さんのパン作りを毎日お手伝い。生地をこね、形をつくり、ふっくら焼き上げていきます。そのうち「ぼくもゼペット爺さんみたいに何か作りたい」と言い始めました。

ケーキ生地を混ぜ、焼き、生クリームでデコレーション。特製ケーキの完成です。ゼペット爺さんのお店で売ってみると大反響！たちまち人気になりました。
それを見たゼペット爺さんは「ピノキオ、一緒にお店を作ろう。パンも、スイーツも、ピッツァだって食べられる、お前さんのようにかわいいお店を作ろう」と提案しました。それを聞いたピノキオは大喜び。2人は力を合わせて「PinocchiO（ピノッキオ）」を作り上げ、お客さんみんなを笑顔にする素敵なお店をオープンさせました。
かわいいピノキオのようなこの店で、皆様の笑顔を作ります・